第一回 IAQ(室内空気質)改善コンテスト結果報告

主催:第一回IAQ(室内空気質)改善コンテスト実行委員会
(一社)日本室内空気保健協会 (一社)寝室環境衛生管理協会

日時10月26日(火曜)11時~11時50分
会場京王プラザホテル(東京都、みんなのexpo(アレルギー)内
決勝大会形式会場とオンラインのハイブリッド形式
決勝大会の動画配信https://youtu.be/Fg1SAPFOzzQ
応募期間2021年4月10日~9月15日
審査期間2021年9月19日~9月26日
応募者総数22
一般部門一次審査通過者数5組
U-18部門 入賞者数3名
応募者の年齢幅11歳~73歳
応募者の仕事学生、主婦、研究者、患者支援団体、企業(建築設計、建材、空調、塗料、空間デザイナー)など様々な業種
応募者の所在地日本、ドイツ
審査員有識者7名

決勝大会の結果

一般部門 グランプリ賞

CCF建築家チーム 新井かおり 埼玉県&久保田恵子 神奈川県
テーマ:繊維ゴミを建材に『循環する壁』

左)新井かおり 右)久保田恵子

受賞者のコメント

この度は第一回IAQ(室内空気質)改善コンテストグランプリ賞を頂き、大変嬉しく光栄に思います。
現在、繊維ゴミの8割超がリサイクルされず焼却または廃棄されています。私達は繊維ゴミをリサイクル率の高い紙に変え、壁紙という建築の資源として循環させ使うことを提案させて頂きました。
自然素材で作られた壁紙は、高い調湿性を持ち室内の空気質の改善を図れます。既存壁紙に代わる選択肢のひとつとして、手軽に誰でも手にとれる"みんなの壁紙"を応援してください。どうぞよろしくお願いします。

グランプリ賞授賞者に対してコメント

審査委員長 垣鍔直

CCF建築家チームの『家の壁を簡単に「調湿する機能壁」に!』がグランプリ賞を受賞しました。
最終審査では,毎年大量に廃棄される繊維ゴミを粉砕して建材として利用するプロジェクトが紹介されました。
プレゼンテーションがわかり易かったこと、調湿性能を有した試作品を完成させていたこと、資源循環への貢献という意味でSDGsへの取り組みが明確だったことが授賞の理由でした。


一般部門 準グランプリ賞

(株)アネシス 橋口直希 熊本県
テーマ:SWITCH(切り替わる空間)

受賞者のコメント

今回受賞したSWITCHI(切り替わる空間)は、自然の力を利用した、電気エネルギーに依存しない持続可能な空気を浄化する空間の提案です。
一人でも多くの方の暮らしの空間に実装させていければと思います。

準グランプリ賞授賞者に対してコメント

審査員 連健夫

ニューノーマルな玄関様式の提案であり、コロナ禍におけるタイムリーなアイデアである。
玄関を切替えの場として捉え、土間や壁、天井に貝灰漆喰とリモライトを用いるなど、消臭・抗菌効果が期待され、実践的で高く評価できる。

一般部門 日本室内空気保健協会賞

テーマ:ウィンドキャッチャー効果による換気量の改善と、魅力的な街並み形成に向けた提案

(左)河合塾美術研究所
渡辺一生 東京都
(右)(合)ジンバルワークス
井村正和 愛知県

一般部門 日本室内空気保健協会賞

テーマ:室内空気 改善システムYM還元工法(抗酸化工法)

美環 矢島美和子 奈良県

一般部門 日本室内空気保健協会賞

テーマ:エアパト®室内空気質モニタリングサービス

(株)ダイヤニウム
沼倉孝秀 愛知県

一般部門 審査員特別賞

アイデアのテーマ
「カラダにいい部屋紹介サービス」

東大まちづくり大学院 修士2年生
柳田徹郎 兵庫県

U-18部門
大和エネルフ「未来にいいこと! ® 」賞

アイデアのテーマ
「楽しく、おいしく、あったまる換気タイム運動」

田中佐那 16歳
愛知県

受賞者のコメント

寒い時は、換気のために窓を開けたがらなくなりがちですが「換気タイム運動」をして楽しみに変えようと考えました。
これから楽しく換気をすることを心がけて室内空気質の改善に向けて取り組んでいきたいと思います。

大和エネルフ「未来にいいこと!® 」賞授賞者に対してのコメント

審査員 川久保俊

新鮮外気の取り入れと汚染室内空気の排出という意味で換気は欠かせません。
冬場の換気は一般的に寒くて辛いものですが、逆転の発想で、より生産的で楽しい時間にしてしまおうという提案が素晴らしいと思います。


U-18部門 寝室環境衛生管理協会賞

アイデアのテーマ
「原点回帰 ~古いものが新しい~」

松田治太郎 13歳
愛知県

U-18部門 寝室環境衛生管理協会賞

アイデアのテーマ
「森の空気をみんなの家へ」

日比野碧波 11歳
愛知県
審査員、スタッフの真剣な様子
会場の様子(人数制限あり、ソーシャルディスタンスで席を配置し開催)
関係者の皆様と、おだやかに記念撮影
コンテスト終了後、小さな交流会を開催。
名刺交換などされている様子

各審査員のコンテストを終えての感想

審査委員長 垣鍔直(かきつばなおし)

審査委員長
元名城大学理工学部 教授
垣鍔直

第1回のコンテストに応募が集まるか心配しましたが、U-18 で3件、一般部門で19件の応募があり、一安心しました。
一般部門の応募はどれもレベルが高く、審査では採点に悩みましたが、嬉しい悩みでした。来年も多くの応募があることを期待しています。

審査員 連健夫(むらじたけお)

審査員
(一社)日本建築まちづくり適正支援機構 代表理事
連健夫

「空気を良くしたい!」というコンテストの想いは、応募者の質の高いアイデアを通して、見事に表出した。そこには各分野のユニークなアイデアのみならず、分野を横断したコラボレーションのアイデアがあった。
これはまさしくSDGsに繋がる方向であり、今後が楽しみである。

審査員 大谷昭二(おおたにしょうじ)

審査員
NPO法人日本住宅性能検査協会 理事長
大谷昭二

大変熱気のある大会でした。コロナ禍で室内の空気環境が大変注目されている中で、行われたことは大変意義あるものです。
各団体からは、室内環境を保つための建築・空間・IT関連などの機能、設備・暮らし方のアイデア等の作品が応募されました。中には目からうろこのアイデアもあり、これらのアイデア作品をさまざまな手段を使い世間に広めることが出来ればと考えています。

審査員 川久保俊(かわくぼしゅん)

審査員
法政大学デザイン工学部 教授
川久保俊

空気汚染物質を室内に持ち込ませない提案、汚染空気を室外へ排出する提案、空気質を常時見守る提案など、年齢も職業も異なる応募者の皆様からIAQの改善に貢献する多様なアイディアを御寄せいただきました。
IAQへの関心が高まっているようで嬉しいです。

審査員 土屋俊博(つちやとしひろ)

審査員
中小企業診断士 土屋俊博

緊急事態宣言が明け、久々のリアルイベント。コンテストに応募した方々の話を直に聞き、大切に思うことを垣間見、心が動かされました。ある意味人間にとって大事な「空気質」がこの会場で生み出されました。今後の大会に引き継がれることを願います。

審査員 森山政博(もりやままさひろ)

審査員
(一社)シックハウス診断士協会 支部会会長
森山政博

審査員として参加させていただき有難うございました。テーマも素晴らしく、企業だけでなく様々な方々が参加できることにより幅広い意識付けにもなります。今後も有意義なコンテストになることが期待されます。私自身、何らかの形で携わっていけたらと思います。

審査員 羽根田智子(はねだともこ)

審査員
NPO法人WRO Japan理事、母親 
羽根田智子

室内空気質改善コンテストは、「室内の空気の質」が都市化した社会で生きる私たち全員に課されたSDGsなテーマの一つであることを、気づき、学ばせてくれる機会です。今後、10代の若い世代が興味をもってテーマを学ぶきっかけに進化することも楽しみです。

主催:第一回IAQ(室内空気質)改善コンテスト実行委員会
(一社)日本室内空気保健協会 (一社)寝室環境衛生管理協会

〈共催〉 春日井環境アレルギー対策センター 〈後援〉 一般社団法人日本環境保健機構、 一般社団法人環境アレルギーアドバイザー支援ネットワーク、 一般社団法人シックハウス診断士協会、 JWLI(フィッシュ・ファミリー財団)、 MUSASHI Innovation Lab CLUEー武蔵精密工業(株) 〈協賛〉 大和エネルフ(株)未来にいいこと応援プロジェクト (株)創都設計、(株)パリッシュホームサービス、 千癒の家(株)わいけい住宅、 一級建築士事務所 木ぐみ舎、 太平洋工業(株) 〈協賛〉 合同会社学生ギルド 小春放送局

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